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暑中見舞い
SOLEXXでは社員全員でアイデアを出し合い、毎年、ちょっと変わった季節のお便りを制作しています。その中でも特に変わり種の蓄光[夜光]インクを使用した、一昨年の残暑お見舞いをご紹介します。
アイデア出し 「センスが光る」 具体的なビジュアルを考える前に、この手法にあまり馴染みがなかったため、まずは特徴を勉強し出来ること出来ないことを把握します。シルクスクリーン印刷は、液状であればあらゆるインクが使用可能です。せっかくなので変わったインクを使ってみたいので蛍光色や発砲するもの、ラメ入りなどなど候補を探していきます。その中で目に止まったのが、蓄光インクという暗闇で光るインクでした。 光るインク…これを知ったときに最初に思い浮かんでしまったのが「センスが光る」という言葉。扇子が光る…。まあ、ダジャレですが暑中見舞い(後に残暑見舞いになります)には、ちょうどいいユルさなので扇子のビジュアルで行くことに決定しました。
ブレスト あまのじゃくなSOLEXX いつも雑談のようなブレストをしながらその場のノリでアイデアを出し合っていますが、最初は落書きだったりダジャレだったりします。そのうちに自然と世相による影響が現れてきて次第にアイデアがまとまっていきます。この年はスマートフォンが本格的に普及し始めた頃で(私もiPhoneになりました)、Facebook等のソーシャルメディア利用者も増え続けていました。また、それらは広告媒体としても注目を集めており、紙からWEBへの流れが加速していった時期でもありました。しかし、そこは、あまのじゃくなSOLEXX。そんな時代だからこそ、ちょっと変わったおもしろい“紙の印刷物”を皆さんのもとに届けたい!そんな思いから、今回は以前から興味を持っていたシルクスクリーン印刷を使用することにしました。 デザイン 「ダジャレをいうのはだれじゃ」 キャッチコピーが「センスが光る」だけに、センスのない扇子ではセンスを疑われるので、ここは頑張ってセンスのいい扇子をつくろうと思います。 最初、実際に扇子を作ることも考えましたが、手づくりでは時間がかかりすぎてしまうので却下となり、ハガキサイズ内で良い感じの見え方を目指すこととなりました。 あまり複雑すぎる細かいデザインをしてしまうと版の目が詰まってしまうというので、なんとなく切り絵のような仕上がりをイメージして進めます。扇子の模様としても相性が良いです。また、ハガキサイズに収めるため扇子自体はそれほど大きくできません。そこで紙面全体に切り絵のようなあしらいを入れ、暗闇で浮かびあがったときに、扇子型が浮かび上がってくるようにデザインの密度を調整していきます。 なるべくパッと見でダジャレネタが分からないように、扇子のハッキリしたシルエットや文字は描かない方向にしたかったのですが、版を作って検証してみると、肝心の暗闇で見たときに、いまいちなんの絵か分からないことが判明。 この二つの場合、上だと形もハッキリ見えてダジャレも読めます。下のデザインだとある程度離れて見ないと文字も読めませんでした。文字が読めず説明を求められでもしたら、こっ恥ずかしいので、ここはネタバレは覚悟して、上のハッキリデザインに決定しました。
シルクスクリーン印刷 まさかの体力勝負 デザインが出来上がったので、いよいよ印刷です。 版をつくるため元となるデザインをスミ1色で印刷しスクリーンに感光します。 ※印刷する紙は一応専用紙がありますが、普通のコピー用紙でも代用できます。再生紙は光の透過量が一定ではないため、推奨されていないようです。 出来上がったスクリーンをTシャツくんにセットした状態がこちら↓
シルクスクリーン印刷は初めてだった僕はちょっと半信半疑。 ほんとにこんなんでキレイに印刷できるの??と、訝しげに米田の作業を見つめてます。 ここまで出来れば後は単純作業です。 ①紙をセット。 ②版を下ろし、インクを乗せます。 ③ヘラで力を均一にかけ、手前に引いていきます。 そしてこちらが完成品!おお!きれいに印刷できてる! 明るい場所ではなんだかよく分かりませんが、暗い場所では…
と、こんな感じで青く発光します。 ※発光色はライトブルー、グリーン、オレンジなど数種類あります。今回は暑中お見舞いということで涼しげなブルーをチョイスしました。 …ということで、改心した僕はやらせてくれっと作業を変わってもらい、ひたすら刷っていきます。 最初は2〜3時間で終わると思っていましたが、30枚くらい刷ると徐々に版が崩れてきて細かい部分が出なくなります。その都度版を作り直さなくてはならず、予定時間を大幅オーバー(だじゃれ?) 結局2人交代で160枚刷るのに8時間オーバーの長丁場に。まさかの体力勝負になるとは思いませんでした。 さすがにちょっと疲れましたが、完成品を並べてみるととてもきれいで、癒されました。お疲れ様です!